非常に興味深い論考がアゴラに投稿されていたので、ぜひみなさんにも読んでいただきたい。以下に各記事に対するリンクを掲載します。
「百人斬り競争」事件について日本人が知らなければならない「本当」のこと (1/5)
「百人斬り競争」事件について日本人が知らなければならない「本当」のこと (2/5)
「百人斬り競争」事件について日本人が知らなければならない「本当」のこと (3/5)
「百人斬り競争」事件について日本人が知らなければならない「本当」のこと (4/5)
「百人斬り競争」事件について日本人が知らなければならない「本当」のこと (5/5)
戦前、新聞各社がこぞって戦意を煽り、国民を戦争へ向けて動かした事実はなくなりません。しかし彼らはそれに対して一片の反省記事も書いていません。敗戦のどさくさで頬被りしたまま、今日まで来ています。かつて、椿事件でマスコミが輿論を誘導する悪辣さと傲慢さが話題になりました。マスコミは一部を除いて、ごく一部の偏った思想を持つ人間が影響力を行使したかのように犯人を一斉に擁護しましたが、そんなわけはありません。こうした例は枚挙にいとまがないのです。戦前にも大阪朝日新聞の主筆が時の総理大臣を引きずり下ろしてやると宣言して猛攻撃を行い、ついには総辞職へと追い込んだことがあります。当時、大商社だった鈴木商店を米騒動の折りに米を買い占めた悪徳業者であるとする事実無根の捏造キャンペーンを張り、民衆が鈴木商店を襲撃するよう誘導したこともあります。それでいて自分たちが不利益を被りそうだと、報道の自由を盾に猛反発するのです。白虹事件など私に言わせれば自業自得ですが、それをあたかも日本の危機かのごとく未だに宣伝して回っている様は醜悪を通り越して滑稽ですらあります。自己の利益、偏狭な思想のためなら国益や国民のことなどどうでもよいのが、この国のマスコミであり、それが体質として骨の髄までしみ込んでいるのです。反省などどこ吹く風で、妄言を書き捨てて恬として恥じない。それが昔から一貫して変わっていないことをこの論考は我々に教えてくれます。