売国奴お断り - No Traitors Allowed

日本のことについてとりとめのないことを綴っていくブログです。日本が嫌いな人は見てはいけません

日本の古代史を考える—③魏志倭人伝

卑弥呼で有名な邪馬台国が記載されていることで有名な魏志倭人伝。魏志とは、西晋陳寿が編纂した『三国志』のうち、の正史である『魏書』のことを云う。

は、西暦 220 年から 265 年に中国に存在した国である。この国とその祖曹操については、三国志演義で日本人にもおなじみであろう。なお、日本では弥生時代後期にあたる。弥生時代を代表する遺跡といえば、昔々は登呂遺跡だったりしたのであるが、現在では何と言っても吉野ヶ里遺跡であろう。筆者も現地へ行ったことがあるが、見ると読むでは大違い。吉野ヶ里遺跡は、非常に大規模な遺構であり、現地に立つと圧倒されるものがある。さてもこのような基地を設けねばならなかった時代背景とは非常に物騒なものであったと実感した次第である。このような基地を必要とした時代とはどんな時代だったのであろうか。それを読み解く鍵のひとつが魏志倭人伝である。

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日本の古代史を考える—②後漢書東夷伝

後漢書』が『三国志』より後の時代に書かれたことはよく知られていることである。従って『』の情報も『三国志』の方が的確、豊富であるとするのが常識になっている。事実、『後漢書』東夷列伝の倭人条は、ほとんどが『魏志倭人伝』の引き写し(しかも誤って写し取ったと見られる個所まである)の上に、字数も遙かに少ない(尤もこれは、『魏志倭人伝』の分量が名だたる正史の中でも際だって多いのためであるが)。しかし、にも関わらず、日本史にとって重要な一文があるため、無視はできないのである。

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日本の古代史を考える—①漢書地理志

日本は『古事記』『日本書紀』以前に歴史書があったことは明らかにされているが、その内容については、『古事記』『日本書紀』に盛り込まれたもの(どれがそうであるかは不明である)のほかに現代に伝わっているものはごくわずかでしかない。そこで古来より中国の歴史書を引くことが当然とされてきた。しかしその内容については充分に吟味され、教育されているとは言い難い。日本が始めて登場する中国の歴史書は『漢書』であるが、高校の授業でも、百あまりの国に別れていたという程度のことしか教えられない。しかしこの条の本質はそんなところにはない。その前こそが重要なのである。以下に地理志燕地倭人条を示す。

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