NHK さんやらかす
NHK がやらかしそう。
何のことかは語るまでもないでしょう。未契約者や未払い者からは二倍の視聴料を徴収するとかほざいている件である。自分から首絞めに行ったかあと思うが、ちょうどいいトリガーになるんじゃないかと思ってる。テレビ離れが進んで今のラジオみたいにコアな趣味人だけが視聴する媒体になるきっかけになるだろうと。
そもそも受信機を設置したら日本放送協会と契約しなくてはならないとしたのは、戦前のスクランブル技術なんて欠片もなかった時代に受益者負担の原則から施行されたものが始まりです。当時ラジオは高級贅沢品で、有名な「終戦の詔勅」放送を村や街の近所の者が集まって訊いているシーンなんかを映画で見たことがある人もいると思いますが、そんな各家庭に一台ずつなんて高くて買えないものだったんです。だから受益者負担も当然だったんです。
実はラジオ放送が始まるにあたり、開局許可申請者が殺到して議論紛糾し、まったく結論が出ないでいた状況下で、当時逓信大臣だった犬養毅がラジオ局を「儲からぬものにすればよい」と鶴の一声で決してしまい、営利企業による開局という方針が大転換した歴史があります。そうです。儲かると思うから様々な者が申請してきて争いになるんだから、儲からないようにしてしまえば誰もやりたがらぬよ、として開局を公益法人にしか認めないという方針にすることによって混乱を収め、代わりに聴取料を徴収してよいよ、としたわけです。
で、どうなったかというとラジオを設置する、当時の言い方では「放送用私設無線電話」を設置したら逓信省もしくは放送局へ許可願を出し、聴取料を定期的に納める形になったのです。当初は郵便による集金でしたが将来的に放送が全国に普及すれば各局に集金人を置いて戸別訪問で聴取料を徴収することを考えていたとあり、現代にも続く、聴取料を納めない家庭へ訪問して支払いを「説得」することも考慮されていました。実際、無許可の聴取が後を絶たなかったらしく、その摘発も兼ねており、非常に大きな成果があったとされています。そして戦争が始まり、兵隊として送り出した息子達の安否情報を得る手段としてラジオは契約数を伸ばします。
要するに私たちの曾爺さん高祖父世代だって好きで払ってたんじゃなくて払えと法律で強制されたから仕方なく払っていただけで、他に情報を収集する手段としては新聞しかなかったし、それも地方によっては情報が遅れる上、時々刻々と情報が更新されるのはラジオしかなかったから払ったのです。
翻って現代。「儲からぬものにすればよい」といって公益法人が運営することとした犬養毅の命令は守られているでしょうか?あんなに金のかかる放送センターが簡単に建てられるくらい儲かっているのに?職員が年収一千万とか民間の倍とか給与を支払っていて?NHK って剰余金が三千億円以上あるんですが、知ってました?職員にあんだけ高給を払って金のかかる番組を作っていてなおかつお高い局舎を建てる余裕があってその上でです。無茶苦茶儲かってるんですよ。なんせ視聴料の名目で集めた資金で作ったコンテンツを二度売りしてまた金を集めてるくらいですからね。放送開始当初の企図など残っていません。
それでも情報を入手する手段がテレビとか新聞しかなかった時代はまだよかったんですよ。情報媒体として替えが利きませんでしたから。でも今やインターネットが発達して情報の入手は第一にネットであることが多くなりました。速報性のある情報はネットの方がずっと速くなったんです。東日本大震災の際に Twitter が大活躍した話がありますが、既にテレビなどの媒体は半周遅れなんです。
そこで NHK が取った策がこれです。
- テレビ持ってるのに視聴料を払わないやつからは二倍分捕るという脅し。
- インターネット利用者からもみかじめ料を徴収する根拠を作るために法整備などを模索。
完全にヤクザの論理です。スクランブル放送は NHK の使命と矛盾するからしませんとか嘘八百で、そんなことをしたら誰も視なくなるってわかってるんですよ。金集めの根拠がなくなるんです。それは、戦前の無許可聴取の摘発の事例をみても明らかです。だから徹底的に抵抗して梃子でもスクランブルは導入しないと言ってるんです。視聴者のためではありません。ヤクザがみかじめ料を集めていたのと同様自分たちの利益や既得権を守るためです。
そこまでわかってるのに、あなたは未だテレビを見ますか?昭和の時代、テレビを馬鹿製造機と決めつけた評論家がいましたが、テレビがあってよかったって娯楽以上のことで何かありますか?質の高い情報を公平に周知していますか?そうじゃないでしょう。でなければ報道被害なんて言葉が出てくるはずがありません。報道機関のやってることって物理的な暴力に訴えないというだけで、ヤクザや半グレと同レベルなんです。だから金の毟り方も同じになるんです。もういいでしょう?
ラジオを趣味人が細々と聴取して楽しんでるのと同じく、テレビももう使命が終わったんですよ。今はネットの時代でそれは今後ますます促進されるんです。趣味人が細々と視聴して楽しむ媒体になっていくんですよ。そんなメディアに延々とお金を出すのですか?うちはテレビが壊れてからこっち視る者もいなくなったので買い直していません。NHK も解約しました。今はその解約も大分渋くなってるみたいですね。なんとしてでも金蔓を逃がすまいと必死なようです。そういうところもヤクザそっくりです。
ぼけっと口を開いていれば情報が供給される楽だけど洗脳や扇動の危険がある時代は終わったのです。テレビを捨て、ネットの情報を頭を使って精査して自ら情報を取捨選択するようにしましょう。それが未来の生き方になります。