売国奴お断り - No Traitors Allowed

日本のことについてとりとめのないことを綴っていくブログです。日本が嫌いな人は見てはいけません

日本の古代史を考える—補足7『論衡』

2013-06-30 歴史 日本史

後漢時代に王充が著した『論衡』は、当時流行していた讖緯説・陰陽五行説に基づく迷妄虚構の説・誇大な説などの不合理を徹底的に批判した書物です。ですので、以下の記述を虚妄であると片付けることはできません。

之時 天下太平 倭人來獻暢 草 (第五卷 異虚第十八)
時天下太平 越裳獻白雉 倭人貢鬯草 (第八卷 儒增第二十六)
成王之時 越常獻雉 倭人貢暢 (第十九卷 恢國第五十八)

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日本の古代史を考える—②後漢書東夷伝

後漢書』が『三国志』より後の時代に書かれたことはよく知られていることである。従って『』の情報も『三国志』の方が的確、豊富であるとするのが常識になっている。事実、『後漢書』東夷列伝の倭人条は、ほとんどが『魏志倭人伝』の引き写し(しかも誤って写し取ったと見られる個所まである)の上に、字数も遙かに少ない(尤もこれは、『魏志倭人伝』の分量が名だたる正史の中でも際だって多いのためであるが)。しかし、にも関わらず、日本史にとって重要な一文があるため、無視はできないのである。

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